どんな新しい環境でも使える3つの「普遍的スキル」

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本日お送りしたいテーマはどんな新しい環境でも使える3つの「普遍的スキル」、です。今日も自分独自の実体験をベースに3分程度で読める内容にまとめました。では、はりきっていきましょう!

転職して早3年が経ちました。
今は、会社の将来戦略の一つをリードしており、刺激的な毎日を送っています。

IT会社から事業会社への転職でした。過去に全く経験がなかったことばかりで、立場変われば自分の責任範囲も仕事のやり方も大きく変わります。まして新ビジネスモデルの立ち上げならなおさらのこと。

だからこれまで得てきたスキルが実践で通用しないことがたくさん出てきます。例えばロジカルに考えることができても、経験が乏しい中でいくらロジカルに考えてもうまくいきません。むしろ最初はロジックがなくても、シナリオどおりにいかないときの臨機応変力や周囲を巻き込んでいく力をどれだけ蓄積できるかが重要になるわけです。

新しい環境で求められるスキルを磨く時間的余裕はなく、一方、何等かの成果が期待されるわけです。そこで汎用的なスキルをいかに磨き込み、応用していくか? といった視点が重要になってきます。(そうしてコツコツ実績を出しながら、新しいスキルも身に付けていくのです)

ぜひ身につけておきたい汎用的に使えるスキルは3つあります。

ファシリテーションスキル

自分の経験がすぐにいきない新しい環境においては、自分の意見を主張するよりも、周囲の意見を取り入れ、巻き込んでいくことが重要です。そこで生かせるスキルが「ファシリテーションスキル」です。ファシリテーションは、複数が参加する会議の場で、さまざまな意見を引き出し、意識のベクトルをあわせ、そして行動に結びつけていくスキルです。新しい環境で何も経験がない人が、自論を述べても誰も信用してくれません。まず相手の意見を引き出すこと。そのためには「適切な質問」をすることです。ファシリテーションは目立たずに、チームの意見を引き出す技術ともいえますので、特に新しい環境において効果を発揮するでしょう。

アナリシス(分析)スキル

新しい環境でまずは「現状把握」をすることが重要です。なんの現状把握もなしに、過去の経験を押し付けるようでは、新しい環境で通用しません。むしろ、周囲の反発をかうことでしょう。まずは現場を知る。そして現場で何が起きているのか? 事実を把握することです。同様に、数字も事実の一つです。自分の業務に関連する数字にふれ、それを分解したり比較したりすることで、全体が俯瞰できます。事実で会話することで自分の意見や行動がぶれなくなります。こうした分析スキルは、すぐに現場にキャッチアップするために不可欠です。上述したファシリテーションは、周囲の意見を引き出して現状を認識するスキルとも言えます。

プロジェクトマネジメントスキル

どんな小さなことでもそれをプロジェクトとたとえると、プロジェクトを体制化し、スケジュールを組んで、関係者の役割や期限を定義し、関係者を巻き込んでいくプロジェクトマネジメントスキルは不可欠です。要はやるべきこと、与えられた仕事に対して段取りがしっかりできるか? ということです。

ぜひ、これらのスキルに自信のない方は、早いうちから強化していくことをお勧めします。
そこで私が愛用しているおすすめの書籍を3つほど紹介いたします。

1. 問題解決ファシリテーター―「ファシリテーション能力」養成講座 (堀公俊著)

コンサルの間で注目されているファシリテーションの解説書。戦略型リーダーに必要とされる組織の力を発揮させ、問題解決を実現させる技術を事例をもとに指南。 (Amazonより)

2. 問題発見プロフェッショナル―「構想力と分析力」 (齋藤嘉則著)

『問題解決プロフェッショナル「思考と技術」』の著者による続編。今回は「問題解決」の前段階となる「問題発見」にスポットを当て、そのTIPSと技術を、わかりやすい実例を交えながら解説している。
著者によると、我々がうまく問題解決できないのは、多くの場合、問題そのものを正しく認識できていないことに原因がある。本書の前半部分では、その問題認識を困難にする原因をいくつか挙げ、正しく問題認識するための心構えを提供している。たとえば第1部では、「『現状』に対する過度の驕りが、『現状』を直視する目を曇らせる」、「『あるべき姿』へのこだわりから、逆に『現状』が見えなくなる」、「このままの『現状』が続くと将来の『現状』がどうなるかを、客観視しようとしない」といった阻害要因を説明し、人々がなぜ問題を直視しようとしないのか、その理由を探っている。
そして、第2部では問題発見のための構想力を身につける、という目的のもと、「問題発見の4P」(Purpose、Position、Perspective、Period)を解説している。この4Pは、正しい問題発見のための重要なツールであり、4Pに沿って「そもそも何のために」、「いったいだれにとっての問題なのか」、「どの空間軸で問題をとらえるのか」、「どの時点での問題とするのか」と問いかけていけば、正しい問題認識に近づくことができる。
最後の第3部、「問題発見分析編」では、マッキンゼーでも使われているというMECEの手法や、トレンド分析、+/-差異分析、集中・分散分析、付加価値分析、CS/CE分析など、問題発見と解決のための分析手法が示される。問題解決の糸口となる問題発見の技術をわかりやすく、かつ具体的に示した良質なテキストである。(土井英司)
(Amazonより)

3. 担当になったら知っておきたい「プロジェクトマネジメント」実践講座 (伊藤大輔著)

  • プロジェクトマネジメントの注目度は、ますます高まっている!
    プロジェクトは、「独自の目標を自ら設定し、それを期限内に自らコントロールして達成する一連の活動」。 その能力(プロジェクトマネジメント=PM)は、どの業界でも求められ、注目度は高い。 企業は、自ら目標を設定し、コスト、リソース、スケジュールなどを自らコントロールして仕事を進められる人物、つまり「プロジェクトマネジメント」を理解、実践できる人物を求めている。
  • プロジェクトマネジメントを3つの視点と豊富な図でやさしく解説!
    本書は、PMの具体的知識とツールを、「目標設定」「計画」「実行」という3つの視点を中心に解説。プロジェクトの進捗に沿って、豊富な図を使って説明する。著者の会社はPM研修事業において、約2000名のプロジェクトマネージャーを育てた実績があり、現場の声を反映している。ビジネスストーリーのケーススタディ付き。
    (Amazonより)

特に上記の1と2は、私が20代後半に何度も読み返した本ですが、その後20年がたった今でも読み返すことがある普遍的な内容です。これらのスキルはどんな環境においても応用的に実践にいかすことができます。

そのためには今ある環境だけで自分のスキルを試すのではなく、様々な変化の場に応用、実践していくことが重要です。好奇心を持って新しいことにチャレンジしていく中で、ゼロから考えずに「これまで蓄積したスキルをどう応用するか?」そんな実践訓練を重ねてもよいですね。

特にこれら3つのスキルは今まで経験したことがないことにも汎用的に応用できるレベルまで高めておくことが必要です。

 

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