他人を叱る際に心がけるべきこととは?

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本日お送りしたいテーマは他人を叱る際に心がけるべきこととは?、です。今日も自分独自の実体験をベースに3分程度で読める内容にまとめました。では、はりきっていきましょう!

以前勤めていた会社で部下全員からの「360度評価(匿名回答)」を実施したのですが、そこでこんなコメントがありました。「時には鬼になってほしい。」「チームのさらなる活性化、モラルの維持を実現するために、メンバーに対して時に厳しく接する場面が今後さらに必要。」

どうやって叱ろうか? と真剣に悩みました。部長に就任したての30歳のときでした。

過去の私はなかなか叱ることができなかった人間でした。厳しさは持っているつもりですが、 「叱る」という行為は、そのうち部下の反発を買い、組織がガタガタになってしまう恐怖感がありました。要は、部下に気に入ってもらうために八方美人だったわけです。

では、他人(ここでは部下や後輩)を叱る際にどんなことを心がけるとよいでしょう?

 

どうせ叱るなら行動理念を持って

その後いろいろと勉強したのですが、ポイントは自分の中できちんと「行動理念があるか?」です。倫理感ともいえます。自分あるいは組織の行動理念、倫理感に反するか反しないかで叱るか叱らないかの基準を決めます。たとえば、「誠実」や「時間厳守」が行動理念であれば、そこからずれた言動をしたら部下に対しては叱る必要があります。

なぜ行動理念を基準にするかというと、ブレないからです。私は感情だけで怒る現象を「怒る」理念に基づいて怒る現象を「叱る」と勝手に定義しています。感情って読めないので、相手からすると「なんで怒っているのか?」わからないです。そして感情の起伏で内容がぶれる。すると、部下は相手の感情を見ながら「おうかがい」をたてはじめる。

でも、行動理念に基づいて怒る(つまり叱る)と、感情の大小関わらず内容はぶれません行動理念には起伏が起きないのです。相手は、組織や上司の行動理念を見ながら状況判断するので、自然と双方が行動理念に近づいていきます

 

やるなら思い切って叱ろう

先ほどの例に戻りますが、360度評価の結果にショックを受けた私は、叱り方を身につけるために関連する書籍をたくさん読みました。そして、部下を叱る瞬間を虎視眈々と狙っていました。ついに、そのタイミングがやってきたのです。

結果は、大失敗。

その部下とオフィスで大喧嘩しました。「ここで逃げてはダメだ!」と私は引くに引けなくなったのです。しかも相手は女性。特に、女性に対して叱ったことがなかったので、訳がわからなくなりました。でもその後、もっともその女性は自分が信頼できて一緒に仕事ができる部下になりました。

大失敗のおかげでわかったのですが、どうせ叱るなら思い切ってしかること。もちろん男女関係なく平等に。中途半端は相手に伝わらないのです。その瞬間、お互い心の痛みが伴います。でも、その分お互いの心に響きます。きちんと行動理念を持って叱れば、お互いそこに引き寄せられるように信頼関係ができることを体感できました

当時読んだ本ではありませんが、一つ参考書籍を紹介いたします。

叱って伸ばせるリーダーの心得56 (中嶋 郁雄著)

みんな「本気」で叱られたい。
【9割のリーダーが叱れない時代】 部下はあなたの「覚悟」を見ている。
叱りとは、人を育てる最強のコミュニケーションツールである。部下に嫌われたくないという自己保身から、大切なことを教えきれていない。そんなリーダーが部下を弱くしている。「成長してほしい」。リーダーの親心がしっかり伝わる叱りの技術とは? (Amazonより)

 

叱るにはコミットメントが必要

ただ、やたらと部下を叱るだけが方法ではありません。ときには「まー、仕方がない」と割り切る判断が重要で、そのさじ加減がとても難しい。こればかりは経験です。そのためには、叱る経験を蓄積し相手の反応に慣れることです。

叱ることがメンバーの行動を規制し、逆の教育効果になれば、モチベーションの低下につながります。叱ることは、自分自身が責任を持つこと、つまり自分自身のコミットメントでもあるのです。もちろん言うは易く、行うは難しです。

あとは、叱ることに対して「褒め方」もぜひ工夫しておきたいです。その点、先日まとめたこちらのコラムもご参考までに! (➡ 他人の長所に気づけば「成長機会が倍増」する)

 

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今日も明日も、あなたにとって、私にとって、よい一日でありますように!

お互い切磋琢磨していきましょう。

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