自分のキャリアをただ漠然と考えるよりも、仮説を持って能動的にシフトさせていくことが重要です。
今日は、ピーター・ドラッガー氏が提唱する3種類の仕事と7つの仮説をキャリア戦略に応用して考えてみたいと思います。
では、はりきっていきましょう!
企業の3種類の仕事
ピーター・ドラッガー氏は、企業の仕事は3種類あると言っています。
- 1. 今日の事業の業績を上げる仕事
- 2. 潜在的な機会を発見し実現する仕事
- 3. 明日のために新しい事業を開発する仕事
これらの3つの仕事は時間の尺度で分類されています。つまり
- 1. 短期的視野の仕事
- 2. 中期的視野の仕事
- 3. 長期的視野の仕事
これは人生戦略についても応用できる発想だと思います。人生の短期~長期の計画を立てる際に、ただ漠然と計画するのではなく、上記の3つの視点を持ってみたらいかがでしょう?
つまりは、
- 1. 今日の成果、成長を果たすための仕事
- 2. 潜在的な成長機会を発見し実現する仕事
- 3. 明日のために新しいキャリアを開発する仕事
です。
1は普段の活動から得られる資源ですので重要なことはもちろんですが、2と3の仕事にどれだけの時間配分や自己投資ができるかが人生戦略を考えていく上でとても重要です。
キャリア戦略を考える上での7つの仮説
その際、ただこれら3つの視点でただ漫然と眺めていても仕方がありません。その際、ドラッガー氏が提唱している以下の7つの仮説を応用できるはずです。
- 成果や資源は企業の内部にはない。いずれも企業の外部にある
- 成果は問題の解決ではなく、機会の開拓によって得られる
- 問題にではなく機会に資源を投じなけらばならない
- 成果は単なる有能さではなく、市場におけるリーダーシップによってもたらされる
- いかなるリーダーシップも、うつろいやすく短命である
- 既存のものは、古くなる
- 既存のものは、資源を誤って配分されている
- 業績の鍵は集中である
自分の成長機会やキャリア開発の機会は、社内ではなく社外にあります。
社外から自分、あるいは自社を見ることで得られる新鮮な視点、そして社外人脈から得られる刺激、こうした中から新たなるスキルアップの領域やキャリアの機会を見出していくことが重要と考えます。
実際、私はこれまでの20年間以上のキャリアの中で二度の転職をしてきましたが、そのどちらの機会も社外人脈。そして社外環境に目を転じて、何が自分に足りない能力であり、何を身につけるべきかを考えてきた結果でした。
経験上、タイミングは思わぬところ、思わぬタイミングにやってきます。そこから何かを考えるのではなく、常に「いつでも選択できる状態」に自分がなっておくことが重要だと経験上とても実感します。
そして、自らが自己リーダーシップを発揮して、こうした機会に自己投資をし、継続的な学習・成長を繰り返すことが新たなるキャリア機会をもたらすことにつながります。そうした領域に、思い切って時間・労力・お金といった資源を配分してみましょう。
成長し続けないといつか劣化する
私自身、どれだけ自分のキャリアが発展しても、「いつか自分より若い人にとって変わられる」「いつか自分の経験や能力は古い・時代遅れのものと思われる」「いつか自分が現場に満足して成長意欲がなくなってしまう」ことを危機感に感じていました。
会社を経営するようになった今なお、自分が目指すべき姿、そしてそのために足りないスキルや能力を念頭に、継続的に学習・成長を図るように心がけています。
人間が何かを極めるには10,000時間かかると言われています。手広く、チマチマと行動するのではなく、自分が何かを極めるための時間を最大限集中投資できれば、チャンスを大きく切り開いていくことができるでしょう。
何事も「継続しては力なり」です。
同じ継続をしていくなら、一つのことに集中した方がはるかに効率的に成長・成果につながります。何でも平均点以上を取りに行く人材ではなく、一つの領域でもそこで最高点がとれる人材の方が今はニーズがある世の中です。
ぜひ、ピーター・ドラッガー氏が提唱する3種類の仕事と7つの仮説をキャリア戦略に応用して考えてみてください。
事業戦略が「発明」された歴史的著作。「今日の事業の成果」「潜在的な機会の発見」「明日のための新たな事業の開拓」を解く。さらには、「社会的存在としての企業とは何か」「プロフィットは外にある」等、経営の本質を説き、『経営者の条件』と並び、経営実践の書として経営者に長らく支持されてきたバイブル。ドラッカー名著集第6弾。(Amazonより)
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お互い切磋琢磨していきましょう。