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本日お送りしたいテーマは私がINSEADで学んだ「メンタルヘルス対策」、です。今日も自分独自の実体験をベースに3分程度で読める内容にまとめました。では、はりきっていきましょう!
私は以前、メンタルヘルス(日本でいう「うつ病」)になったことがあります。これまでストレスを感じたことがあっても、その影響を体で感じたことがありませんでした。急に肩こりがひどく、頭痛に悩む日もありました・・・そしてある日突然、医師に「判定」されたのです。その翌日から仕事を完全に「シャットダウン」しなければならなくなりました。
うつ病になりやすい人は、真面目、几帳面、がんばり屋、責任感が強く、他人への配慮を人一倍するような人と言われています。このの傾向は「できる人」に見られるものです。つまり、「できる人」はストレスによるリスクも相応に高いということです。自分はできる人でいたいので、これからもストレスから避けられないと覚悟を決めました。
おそらく社会にいるならストレスから心の病・身体の病に陥る可能性はみんなあり、このコラムを読まれる方には、その対策に悩んでいる方もいると思います。
私は過去にメンタルヘルスを経験して、人が精神的に追い込まれる気持ちがとてもよくわかるようになりました。
欧米のMBAでは「メンタルヘルス 」を扱うクラスがあり、しかもそれが増えています。私もINSEAD大学でメンタルヘルスについて講義を受けたことがあります。まず、メンタルヘルスがこうしてビジネススクールで扱われることに新鮮さを覚えました。様々な外部環境から企業が変革を求められる時代において、その職場環境も今後の展開が予測しづらいくらいに劇的に変わります(メンタルヘルスの領域では「ハイパーチェンジ」と呼んでました)。だからこそメンタルヘルスは組織変革に切っては切り離せない重要なテーマになっています。ちなみにハイパーチェンジの特徴は、変化が大きいことではなく、「目新しさ」と「予測不能」な点にあると講義で学びました。
講義で理解した点を以下に共有します。
メンタルヘルスは組織を預かるリーダーが取り組むべき非常に重要な分野
職場の高ストレスによるメンタルヘルス不全は日本のみならずグローバルに年々増加しています。これらを①未然に防ぎ、②早期発見し、③早期に対策/改善することを念頭におかなければならないです。
特に①が重要になります。自分自身の経験上、「メンタルヘルスになっている本人はそれに気づかない」のです。特に、優秀と言われてきた人ほどそうでしょう。つまり、「メンタルヘルスかな?」「最近体がだるいな」と思ったころにはすで手遅れなのです。
その点リーダーとして、①未然に防ぐためのメンバーとのコミュニケーションがとても重要です。部下の表情の変化にしっかりとアンテナをたてましょう。相手の表情にこわ張りや今までにない疲労が見られたらすぐにその人と話すことです。これは、一個人としても同様で、できる限り一人で抱え込まず、周囲と話す環境を作っておくことがとても重要です。
メンタルヘルスやカウンセルが企業に定着しない、成功しない原因
メンタルヘルスやカウンセルが企業に定着しない、成功しない原因は、HRM(人事戦略/人事管理)含めた対応になっておらず、現場任せになってしまっているからです。人事戦略における「評価⇒報酬⇒育成⇒配置」のプロセスに応じて、メンタルヘルス対応を連動させなければなりません。
メンタルヘルスに陥った部下に対して上司がとるべき対応、人事役員のとるべき対応をしっかりと議論することが重要です。つまりただの場当たり的な人的交流だけでなく人事面や制度面からの対策も必要です。
5つのストレス・コーピング
日常生活でストレスと無縁であることは難しいです。従ってストレスをなくすのではなく、ストレスをコントロールする考え方が重要になります。講義では「プラスのストレス」という言葉を学びました。ストレスに対しては自分で「変えられるもの」と「変えられないもの」に分けて対策を打つべきであり、状況に応じてとるべき「5つのコーピング手法」があります。コーピング=Copingで、「対処」という意味です。
それは、以下の5つです。
- バリューゴール:人生の目標/価値観を明確にする
- リラクゼーション:体と心の緊張を解きほぐす
- コミュニケーション:周囲の人との人間関係を良くする
- エクササイズ:体を動かす
- ニュートリション:栄養バランスを考え食事の改善を行う
4つのケア
4つのケア方法があります。
- セルフケア
- ラインケア
- 健康スタッフ
- 社会/病院(外部資源)の活用
特にセルフケアが重要です。セルフケアをしているのにバーンアウト(燃え尽きる)していく傾向が全体の8割。リーダーとして自分のセルフケアはもちろんのこと、メンバーがセルフケアをしている兆候を早期に発見することが重要です。
ちなみにお酒によるノミニケーションやガス抜きはメンタルヘルス学的にはストレス改善の効果は全くないようです 笑)。組織や周りのメンバーとのコミュニケーションに重きを置き、自分や周りのストレス発散を主目的に置かないようにしたいです。
自分だけでなく、部下を持つ上司の方もぜひ部下のケアという面でこの分野を学ばれることをお勧めします。
私自身は、過去にメンタルヘルスを経験しましたが、それを3カ月で克服し、今では自分自身の予防、そして組織マネジメントに生かすことができています。人生の転機、もしもっと大きな立場になったら、ストレスで自分を潰すことになりかねません。そんなことがないように早いうちからストレスとしっかり向き合うべく、その研究を始めておくことです。
【気合いの長編をお届けします】
ブログサイトを立ち上げてちょうど3ヶ月が立ちました。これまでこのブログにお付き合いいただいた読者への感謝として、これまで反響か多くも非公開の、周囲から何気にリクエストが多かった私の生々しいメンタルヘルス体験談、予防方法、克服方法をお伝えします。
実際に、企業の前線で仕事する人の生のメンタルヘルス体験を聞く機会はなかなかないでしょう。だって、それを言うことはその人にとってリスクなこと。他人ごとのように言うことなら言える人はいます。それだけ、自分自身、コラムにすることは自分が公衆の面前で裸になるくらい恥ずかしいことであり、またそれによるリスクも考えられます。しかしながら、当時の私と同じように悩んでいる人のお役に立てるなら、私の体験談も浮かばれます。
当サイト初めての長編になります。随所に「金田の人生戦略ノート」のコラムを入れていますが、これは私が今でも続けているノートから抜粋した内容です。明日に不安を感じる多くの方への希望にささげます!
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お互い切磋琢磨していきましょう。