本日お送りしたいテーマは「怒る」と「叱る」の使い分けはできていますか?、です。今日も自分独自の実体験をベースに3分程度で読める内容にまとめました。では、はりきっていきましょう!
チームの一員として部下や後輩を叱らなければならないことがあります。チームに規律とメリハリをつけるためには避けられないことです。その際に「怒る」と「叱る」はその動機も反応も大きく違います。
その使い分けはできていますか?
「怒る」と「叱る」の違い
怒ると叱るの違いは私はこのように整理しています。
- 怒る: 何か悪いことが起きたとき、自分や周りに悪い影響が起きるときに腹を立てる(自分視点)
- 叱る: 何か悪いことが起きたとき、自分や周りに悪い影響が起きるときに厳しく注意をする(相手視点)
一見、「叱る」は相手をよりよくしようとする愛情がこもっているので「あり」ですが、「怒る」はよくないと言われます。しかし「怒る」ことも重要です。たとえば、自分や周囲によくないことが起きたときに戦わないといけないときがあります。だから、使い分けが重要です。
「叱る」ことはできて「怒る」ことができない人は比較的最近の人に見られるように思えます(相手の反応が怖くて怒れない人)。また「怒る」ことはできて「叱る」ことができない人は結構古い人に見られるように思えます(怒ることしか対処の仕方がわからない人)。
「怒る」と「叱る」の使い分け
私は「怒る」と「叱る」を以下のように使い分けています。
- 「怒る」は、チームとして合意したアクションやルールからはずれた行動をしたとき。つまり独りよがりな言動で、その人自身やチーム、そして自分自身に悪い影響を与えてしまうから。そのインパクトが大きいと判断したときに発動
- 「叱る」は、相手の自分の短所を克服しない・克服しようとしない意思が感じられたとき。つまり現実逃避し、その人自身やチーム、そして自分自身に悪い影響を与えてしまうから。何度言ってもわからないときに発動
例えば、約束していた仕事を怠けてしまった、言い訳をしてしまった場合は「怒る」(その人の短所としての怠け癖、言い訳などがトリガー)。その人ができるはずの仕事なのに段取りが悪くて期限を逃した場合、あるいはもっと集中すれば解決するはずの行動結果などには「叱る」(その人本来の長所である勤勉さ、人当たり、集中力などがトリガー)です。先日のコラム「➡ 他人を叱る際に心がけるべきこととは?」も参考にしてください。
上記を読み違えて「叱る/怒る」の使い分けを間違えると、相手は「理不尽」と感じることになります。
※ 相手にとっては「叱る」「怒る」の区別はわかりません。その代わり、「上司は自分をわかってくれない=理不尽」という感情ははっきり芽生えるでしょう。
どちらを実行するときも大切なことは「思い切ってやる」ことです。中途半端は相手に余計なストレスを与えます。
相手の成長を本気で考えた結果につながるか否かが分かれ道。つまり意味のある叱りか否かが肝心。そのため、普段から自分自身が約束したことをしっかり守ること、そして相手の長所や短所をしっかり把握しておくことが重要です。
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今日も明日も、あなたにとって、私にとって、よい一日でありますように!
お互い切磋琢磨していきましょう。